沿革
土地改良事業の動きは、昭和21年頃から始まり検討が進められ、昭和25年左岸の組合との間で計画の合意を得て、昭和26年3月に国営大井川用水の土地改良計画が公告されました。
その後、土地改良区の設立が必要になり、昭和26年に用水組合は土地改良区設立計画(案)を作成、昭和29年7月に「大井川右岸土地改良区」の設立が認可されました。現在は、主に国営、県営事業で建設した施設の管理を行っています。
明治21年大井川疎水計画
山崎千三郎
事業は、明治時代に右岸地域の大井川用水の基礎を考案した山崎千三郎氏以来の歴史的な経緯、将来は農業用水のみならず工業用水にも利用できるなど、この地域の発展のための一大事業として、地元からの強い要望に基づくものでありました。事業の完成により、戦後からの高度経済成長、また現在もなお地域経済の発展の大きな礎になっています。
小笠用水施設期成同盟会発足、会長福島秀次
静岡県、小笠用水調査事務所開設(掛川町)
大井川用水排水事業普通水利組合設立 国営大井川農業水利事業着手 第1期工事
農林省、小笠用水調査を開始
静岡県、大井川総合開発調査書を発表、大井川用水の取水口を神座とする
大井川右岸用水組合設立総会、沖野兼作を管理者に選任
大井川右岸用水組合会にて左岸地区との了解成立が報告される
大井川右岸用水組合、大井川用排水普通水利組合間の覚書締結
農林省告示106号、国営大井゛を農業水利改良事業に関する土地改良計画を公告、神座取水に計画変更
農林省、静岡県、中部電力、大井川関係土地改良区の協定書締結
大井川右岸土地改良区設立認可
大井川右岸土地改良区設立総会(第1回総代会)を開催
第1回理事会開催、初代理事長に青山勝一を選出
経済企画庁が調停に入り、土地改良事業と発電事業との共同施設に関する6者協定の成立
(農林省・中部電力・静岡県・大井川土地改良区・大井川右岸土地改良区)
大井川幹線(川口発電所~神座分水工)完成
大井川左岸幹線完成
国営小笠幹線金谷隧道貫通式
小笠幹線(神座分水工~松島分水工)完成
松島分水工から菊川放流(0.3㎥/s~0.5㎥/s)
菊川幹線(松島分水工~菊川町西方調整池)完成
加茂用水(県営)完成
菊川左岸幹線通水開始・東富田分水工通水・水利権覚書調印(県庁)
内田用水(県営)完成・掛川幹線(伊達方分水工~上屋敷大池地内)完成
菊川左岸幹線(菊川頭首工~菊川町神尾地内)完成・平田用水(県営)完成
曽我用水(県営)完成・池ケ谷池(菊川町)完成・八幡池(掛川市)完成
菊川右岸幹線(菊川町西方調整池~城東村毛森地内)完成
大浜用水(県営)完成・佐束用水(県営)完成
七曲池(菊川町)完成・大池(掛川市)完成
国営整備事業完了覚書調印(島田大井川土地改良区)
国営事業用水路すべて完成
県営事業すべて完成
冬期用水15.08㎥許可される
県営事業畑地かんがい事業すべて完成
水利権(冬季)陳情に付き農林省構造改善局等へ(左岸・右岸・神座・金谷)
大井川用水連絡協議会設立(県・5市9町、4土地改良区)
異常渇水による取水制限 農業用水最大50%節水
大井川水利調整協議会設立
(農林水産省・建設省・県・中部電力・東海パルプ・島田市・広域水道・牧之原畑総土地改良区・4土地改良区)7月12日~10月1日
大井川用水整備促進協議会設立(4土地改良区)
国営大井川土地改良事業工事着工 第2期工事
大井川用水右岸管理事務所、大井川右岸土地改良区新事務所(菊川市)完成
大井川水路橋完成通水(島田市)
国営大井川用水土地改良事業の計画変更確定(8市1町)
篠ケ谷調整池(御前崎市)完成、大胡桃調整池(菊川市)完成
谷田大池調整池改修工事完成、菊川頭首工改修工事完成
島田市伊太発電所完成(4土地改良区で管理)
西方発電所(菊川市)、伊達方発電所(掛川市)完成
国営大井川用水農業水利事業完了
※4土地改良区(大井川土地改良区、神座土地改良区、金谷土地改良区、大井川右岸土地改良区