管理区分
大井川農業用水は、島田市の川口発電所の放水路を起点に、神座分水工で大井川左岸と右岸に分水され、大井川を渡って私たちの地域へ農業用水が供給されています。大井川左岸には、「大井川土地改良区」、「神座土地改良区」があり、右岸には、「金谷土地改良区」、「大井川右岸土地改良区」があり、この4土地改良区で大井川用水供給事業として水利権が許可されています。
大井川右岸土地改良区は、神座分水工から管轄内の4市までの国営、県営で整備した基幹設備を管理し、それより下流の施設は、各市や地域の水利組合が管理とされています。
所在地:島田市川口
取水量:35.10m3/s(最大取水量)
ここから大井川用水がはじまります。
大井川幹線トンネル(3,300m)を通り神座分水工まで送水されます。
所在地:島田市神座
小笠幹線へ:最大取水量10.04m3/s 延長:4.300m
大井川左岸幹線へ:最大取水量24.93m3/s 延長:2.700m
神座用水へ:最大取水量0.65m3/s
神座分水工から小笠幹線と大井川幹線に分水されます。
所在地:島田市神座神座及び横岡)
小笠幹線:最大取水量10.04m3/s
水路橋延長:732.2m
橋の道路幅:4.3m
(一般普通車まで時間による交互通行にて通行可能)
小笠地域の田んぼや畑に必要な水が送られています。
川の上流から見て、左岸側から右岸側に向けて橋の中を用水が流れています。
所在地:島田市横岡
小笠幹線へ:最大取水量7.32m3/s
金谷幹線へ:最大取水量3.18m3/s
大井川水路橋から右岸側に流された用水を小笠幹線と金谷用水へ分水します。
所在地:島田市神谷城
菊川幹線へ:最大取水量7.27m3/s
菊川へ注水:最大取水量0.05m3/s
菊川から取水している受益のために松島分水工から菊川へ放水しています。
所在地:菊川市富田
菊川左岸幹線へ:最大取水量2.20m3/s
菊川から用水を取水し、菊川左岸幹線に通水する起点となる施設です。
所在地:菊川市東横地
堤防形式:傾斜遮水ゾーン型フィルダム
堤長:136.0m
堤高:14.6m
貯水量:131.000m3/s
菊川左岸幹線水路からポンプで揚水できる調整池です。
下流域で農業用水が必要なとき調整池の水を利用します。
所在地:菊川市高橋
堤防形式:中心遮水ゾーン型フィルダム
堤長:116.1m
堤高:13.9m
貯水量:最大89,000m3
下流部の菊川市などへ安定的な農作用水を確保するため、平成23年に新設されました。
所在地:菊川市西方
使用水量:1.8~4.8m3/s
水車形式:水中タービン水車
出力(最大/最小)169kwh/33kwh
年間可能発電量:105.1万kwh
農業用水を利用した県営初の小水力発電所として、平成28年度から運用しています。
所在地:掛川市伊達方
掛川幹線へ:最大取水量1.85m3/s
菊川右岸幹線へ:最大取水量2.87m3/
伊達方分水工で掛川幹線と菊川右岸幹線に分水しています。
所在地:菊川市中内田
堤防形式:アースダム
堤長:137.0m
堤高:12.4m
貯水量:最大230,000m3
内田用水へ:最大送水量0.46m3/s
内田用水に150ha受益地のある菊川市内最大の調整池です。
所在地:掛川市大池
堤防形式:均一式アースダム
堤長:187.1m
堤高:7.2m
貯水量:252,000m3
菊川市の水瓶として、大きな役割を果たしています。